解説 (v0.9.5)/チュートリアル/02. 下準備と基本的な操作方法


目次

foobar2000 のバージョンに関する注意

foobar2000 では、v0.9.5.3 から多くの便利なコンポーネント(プラグインのこと)が 使用不可になり、v0.9.5.2 と v0.9.5.3 を境に使える機能が大きく異なっています。 バージョン まとめのページにバージョンごとの違いが詳しく書いてあるので、まだこのページに目を通していない方はこのページを見て、自分が適切なバージョンをインストールしているかどうか確認してください。

初めて foobar2000 を起動する

foobar2000 を初めて起動すると、"Quick Appearance Setup (日本語: 外観のクイック設定)"というタイトルの画面が起動します。 これは、外観を本体に同梱しているプリセットの中から選択する画面です。後から変更することもできるので、深く考えずに好きな組み合わせを選んでください。

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用語解説

"Playlist Layout" はプレイリストにおける曲をアーティスト、アルバムごとにまとめるかどうかの設定です。 よく分からない場合は今は適当に選んでおき、使いながら自分に合ったものを後で選べばいいでしょう。面倒な場合はキャンセルを押しても構いません。

設定が終わると foobar2000 が使えるようになります。

Quick Appearance Setup (日本語: 外観のクイック設定)は左上のメニューバーの View > Layout > Quick Setup からいつでも呼び出せます。

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foobar2000 を使う前の下準備

foobar2000 を使う前に、事前に設定しておくべきことがいくつかあります。該当する項目がある場合は設定してください。

Monkey's Audio(APE), True Audio(TTA), TAK などデフォルトでは再生できないフォーマットを、プラグインをインストールすることで再生できるようにする

以下のファイルがデフォルトの状態で再生できます。

foobar2000 で Monkey's Audio(APE), True Audio(TTA), TAK などを再生できるようにするには、コンポーネント(プラグインのこと)をインストールする必要があります。

コンポーネントの入手方法

ファイルの再生に関するコンポーネントは wiki の Input ページ から入手できます。

ただし、LHA 書庫を読み込めるようにするコンポーネントは Input ページ にはないので、こちら から入手してください。

コンポーネントのインストール方法

  1. ダウンロードしたら、 foo_input_***.dll というファイルを foobar2000.exe のあるフォルダにある components フォルダ内にコピーします。 TAK のように一部のコンポーネントは DLL ファイルをコピーする以外にも必要な操作があるので注意してください。操作の内容は基本的に Input ページ に書かれています。
  2. foobar2000 を開いている場合は一旦終了し、開き直します。 これでファイルが再生できるようになります。

Last.fm を foobar2000 で使おうと思っている方へ

※ この項目は、Last.fm で聴いている曲を送信する方以外は見る必要はありません。

foobar2000 で Last.fm 公式サイトのソフトを利用して、聴いている曲の情報をアップロードしようとするとクラッシュすることがあるようです*1。 代わりにこちらのコンポーネントを利用してください。このコンポーネントを利用する場合は、公式サイトのソフトをインストールする必要はありません。

設定方法

  1. まず、http://www.mp3tag.de/en/fb2k.html を開き、 Download foo_audioscrobbler ***... を選択しダウンロードします。 foobar2000 を C:\Program Files\foobar2000 にインストールしている場合はインストーラ版をダウンロードしても大丈夫ですが、それ以外の場合はインストーラが無いほうをダウンロードしてください。
  2. インストーラ版の場合はダウンロードしたファイルを実行しインストールしてください。 インストーラ無し版の場合は解凍したら foo_audioscrobbler.dll というファイルを foobar2000.exe のあるフォルダにある components フォルダ内にコピーしてください。
  3. foobar2000 を開いている場合は一旦終了し、開き直します。
  4. 左上のメニューバーから Edit > Preferences を選択します。  
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  5. Tools > Audioscrobbler を選択し、"Enable Audioscrobbler" にチェックを入れ、"Account" にアカウント名とパスワードを入力します。 必要なら Proxy の設定もします。 ("Only submit tracks from the Media Library" にチェックを入れることで Media Library のデータベースに登録されている曲のみを送信できるようにすることもできます)  
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  6. 右下の Close ボタンを押して閉じます。 これで設定は完了です。

基本的な操作

プレイリストに曲を追加する

曲は、直接 foobar2000 にドラッグ&ドロップするか、左上のメニューバーの File > Open,Add Files, Add Folder,Add Location から選ぶことで追加できます。

曲を追加すると、プレイリストに曲が表示されます。

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再生ボタンを押すか、曲を直接ダブルクリックすることで再生されます。 プレイリスト上の曲はドラッグなどで移動できます。

プレイリストから曲を削除する

曲を右クリックしてみましょう。下のようなコンテキストメニューが開きます。

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(内容は画像とは微妙に違うかもしれませんが、だいたいの項目は一緒だと思います)

他にもコンテキストメニュー内には様々な項目がありますが、現時点ではこの2つの紹介だけにとどめておきます。

もしプレイリスト上の曲を誤って削除したりしてしまった場合は、プレイリストの曲がないところで右クリックし Undo を実行するか、左上のメニューバーで Edit>Undo を実行することによってプレイリストをひとつ前の状態に戻すことが出来ます。

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Redo を選択すれば、 Undo で実行した操作を取り消すことが出来ます。

プレイリスト上の曲を複数選択する

プレイリスト上でドラッグすると、範囲内の曲をまとめて選択できます。 Ctrl キーを押しながら曲をクリックすると複数の曲を選択できます。 Shift キーを押しながら曲をクリックすると間の曲をまとめて選択できます。

ランダム再生、リピート再生

メニューバーの Playback > Order > … から変更できます。

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Random と Shuffle の違いは、Shuffle は一度再生した曲は二度と再生しないのに対し、Random は再生済みの曲を考慮しない(ただし連続再生はしない)、という点にあります。詳しくは foobar2000 FAQ 日本語訳 を参照してください。

Preferences で設定をする

次は foobar2000 の設定をしてみましょう。 メニューバーから File > Preferences を開いてみてください。

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すると、Preferences(設定画面)が開きます。

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ここで様々な設定ができます。 Preferences で設定できる項目をいくつか紹介します。 なお、この他にも様々な設定を Preferences から行うことができます。

関連付けを設定する

左のメニューから、File Types を選びます。  

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  すると関連付けの設定画面が開きます。関連付けするファイルにチェックを入れましょう。

※ v0.9.6 以降でポータブルモードでインストールした場合は関連付けの設定をすることができません。

Folder Context Menus*2(日本語: ディレクトリーコンテクストメニュー) にチェックを入れると、v0.9.5.6 以前ではエクスプローラ上で音楽ファイルやフォルダを右クリックしたときに "Enqueue in foobar2000" と "Play in foobar2000" の項目が追加されます。  

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  "Enqueue ..." では「選択した曲をプレイリストに追加」、"Play ..."では「選択した曲を再生」という動作が実行されます。

※ Vista では 16 個以上のファイルを選択して右クリックしてもこれらの項目が表示されないバグがあります。v0.9.6 以降ではこの問題は解決されています。

v0.9.6 以降の場合は "Set "Enqueue" as the default action" にチェックを入れることで、ファイルをダブルクリックしたときの動作を "Enqueue ..." のようにすることができます。

※ v0.9.5.6 以前で ファイルをダブルクリックしたときの動作を "Enqueue ..." のようにしたい場合は、 Preferences > General で "Enqueue incoming files... (日本語: コマンドラインから追加した場合は・・・)" で同じ設定ができるのでこれにチェックを入れてください。

出力デバイスを指定する

※foobar2000 での出力デバイスを特別に指定したい、という場合に設定してください。

左のメニューから、Playback > Output を選びます。 Output Device(日本語: 出力デバイス) からデバイスを指定してください。  

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  設定は次に再生するファイルから反映されます。

設定を初期化する方法

設定を初期化したい場合は、下にある Reset All(日本語: すべてリセット)を押すと Preferences 内の全ての設定が、 Reset Page(日本語: ページリセット)ボタンを押すとそのページの設定が初期化されます。  

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コンポーネントで機能を拡張する

コンポーネントとは、foobar2000 におけるプラグインのことです。 ここではコンポーネントの入手方法、及びインストール、アンインストールのしかたを解説します。

コンポーネントの入手方法

foobar2000 wiki にコンポーネントのリストがあるのでそこから探すのが便利です。 ただし、コンポーネントは大量に存在しているので、リストは機能に応じて以下のようにグループ分けがなされています。

リストは wiki 左側のメニューバーにある Input, Output... のリンクからも開くことができます。実際に使う際はこれを利用すると便利です。

コンポーネントのインストール方法

コンポーネントは foo_***.dll という名前の DLL ファイルです。基本的にはこれを foobar2000.exe のあるフォルダにある components フォルダ内にコピーすればインストールは完了です。このとき foobar2000 を起動している場合は一旦終了してください。 ただし一部のコンポーネントでは、インストールの際に他のファイルをコピーしたりする必要があります。コピーすべきファイルなど、他に必要な操作の内容は多くの場合 foobar2000 wiki のコンポーネントのリストに書いてあります。

DLL ファイルをコピーしてもコンポーネントがインストールできない場合は foobar2000 FAQ 日本語訳 を参照してください。

インストーラに同梱しているコンポーネントをインストールする方法

インストーラ同梱しているコンポーネント

をインストールには、再度インストーラを起動し、 コンポーネントの選択画面 でインストールするコンポーネントにチェックを入れ再インストールしてください。 なお、再インストールすることによって foobar2000 の設定がリセットされることはありません。

コンポーネントのアンインストール方法

コンポーネントをアンインストールするには、foobar2000 を終了してから DLL ファイルを削除してください。 削除した場合、次に foobar2000 を起動したときにアンインストールしたコンポーネントの設定を保存しておくかどうかを聞かれます。  

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  設定を保存する場合は はい を、削除する場合は いいえ を選択してください。

3rd party コンポーネントの日本語化について

基本的に 3rd party コンポーネントの日本語化パッチはありません。 Lyrics Art PanelGraphical Browser のように日本語で書かれたコンポーネントもありますが、そういうケースは非常にまれです(国産コンポーネントでも英語で書かれていることがほとんど)。 また、 日本語化パッチページ に 3rd party のものを含んだコンポーネント日本語化パッチのリストがありますが、パッチは長い間更新されてないのでほとんどは最新版では使うことができません。 ですので基本的に 3rd party コンポーネントの日本語化はできない、と考えたほうがいいでしょう。

コンポーネントの設定を変更する方法

コンポーネントの設定は基本的に Preferences から行えます。 中にはメニューバーやコンテキストメニューから設定するものもあります。



*1 http://www.hydrogenaudio.org/forums/index.php?showtopic=44213 より。
*2 v0.9.4.5 以前では Directory context menus

Last-modified: 2016-02-03 (水) 23:00:00