目次
音楽 CD を入れ、左上のメニューバーの File > Open Audio CD を選択します。
ドライブを選択し、リッピングするか、再生するか、プレイリストに追加するかを選びます。
なお、 Preferences の関連付け で音楽 CD のデフォルトプレイヤーに設定している 場合は、上の手順を踏まなくても自動的に再生が開始されます。
リッピングする方法 "Rip (日本語: 取り込み)" ボタンを選択すると、下のようなウインドウが開きます。
よかったら "Rip(日本語: 取り込み)" ボタンを押します。 すると、次は下の画像のようなウインドウが開きます。
最後にリッピングしたファイルを出力するフォルダを指定します。
しばらく経つとリッピングが完了します。
foobar2000 では DSP (デジタル信号処理) 機能を使うことができ、これによって様々な音響効果を得たり、チャンネル数の増減、無音部分の削除、クロスフェード再生などをすることができます。 再生している曲をリアルタイムで処理する仕組みなので、元データを改変しません。
DSP は、左上のメニューバーの Preferences - Playback > DSP Manager から使うことができます。
デフォルトで使える DSP について簡単な解説をします。
DSP はこの他にもコンポーネントを導入することで追加することができます。 DSP コンポーネントを入手したい場合は DSP ページを参照してください。
なお、v0.9.5.3 以前では付属していない Crossfader や Skip Silence はそれぞれ以下のコンポーネントで代用することができます*1。
DSP は下記の順序での使用が推奨されます。
[Resampler] => [その他のDSP] => [Limiter]
DSP はコンポーネントをインストールすることによって追加することができます。 DSP のコンポーネント一覧は DSP ページにあります。 その中でも特に便利なものをいくつか紹介します。
freedb Tagger は、 CDDB (freedb) からアルバムの名前、アーティスト、タイトルを取得し、タグに書き込むツールです。 デフォルトでは freedb2.org のデータを参照します。
簡単な使用方法
(該当するディスクが無かった場合には "No information found on server for files: ~" といったメッセージが表示されます。) 該当するアルバムを選択し、必要があればアルバム名やアーティスト名などを編集します(ここで編集した内容はアップロードされません)。Update files(日本語: ファイルの更新) ボタンを押すとタグが更新されます。
あわせてファイル名も変更したい場合は File Operations を利用すると便利です。
なお、デフォルトでは freedb2.org のデータを参照する設定になっていますが、freedb 日本語版のデータを参照させることもできます。詳しい設定方法は freedb Tagger つかいかた を参照してください。
※foobar2000 では freedb にデータをアップロードすることはできません。
リンク
Properties は、タグやファイルの情報を参照したり、タグを編集することができるツールです。 曲を選択し右クリックして "Properties" を選択することで開きます。
これが Properties の画面です。
最初は Metadata タブがアクティブになっています。
Metadata タブでは、タグのデータを参照したり編集することができます。
Properties タブではファイル名、コーデック名、ビットレートなどの曲の情報を見ることができます。
なお、Quick Appearance Setup にある Properties (Selection Properties)は、タグを編集できないという点を除いてはこの Properties とほぼ同じ機能を持っています。
詳しい利用方法はこちら。
Media Library とは曲のパス、タグなどを記録するデータベースのことです。 これによって大量の曲をプレイリストに追加する際にかかるもたつきを無くすことができます。また、このデータベースを利用することで様々な便利な機能を使うこともできます。
Album List はその便利な機能のうちの一つで、曲をアーティスト、アルバム名などでソートしツリー状に曲の一覧を表示するツールです。 これを使うと、ワンタッチで曲をプレイリストに追加できるようになり、いちいち曲を再生する際にファイルを開いたり、アーティストやアルバムごとにプレイリストを作成する必要がなくなります。 ※ Album List を使うには インストール時に "Album List" を選択している 必要があります。後からインストールしたくなった場合は こちら を参照してください。
まずは Media Library のデータベースを作成しましょう。
ここで、右上にある "Add" ボタンを押し、データベースを作りたいフォルダを選ぶとそのフォルダのデータベースが作成されます。 サブフォルダ内も検索されます。foobar2000 で再生できないファイルは自動的に除外されます。
この際に、下の "Restrict to(日本語: 許可する形式)" でデータベースに追加するファイル、 "Exclude(日本語: 除外する形式)" で、Restrict to に書いたファイルの中から除外するファイルを設定できます。 ここではワイルドカードが使えます。複数追加したい場合は ; (半角セミコロン)で区切ります。
*
*.mp3;*.ogg;*.flac
*.cue
*
*.zip
フォルダごとに "Restrict to(日本語: 許可する形式)" や "Exclude(日本語: 除外する形式)" を別々に設定することはできません。
"Add" ボタンを押してしばらく経つとデータベースが作成されます。
Media Library のデータベースに後から曲を追加するには、曲を Media Library のスキャン範囲に移動し、foobar2000 に追加すればスキャンされます。 Media Library のデータベースを再スキャンするには、メニューバーの Library > Rescan Media Library から簡単にスキャンできます。
なお、v0.9.6 以降では Media Library は自動で更新されるため、手動で追加したり再スキャンする必要はありません。
Media Library のデータベースが作成されると、Album List が使えるようになります。
Album List の設定は Preferences の "Media Library > Album List" から行うことができます。
Media Library 、Album List の詳細な解説はこちら。
ReplayGain (通称: RG) とは、曲の音量を均一化する機能です。 ファイルをデコードして平均音量とピークを分析し、そのデータをタグに書き込み、そのタグ上のデータを利用して音量を調節する仕組みなので曲データを改変しません。 曲のスキャンが終わり次第すぐに使うことが出来ます。
スキャン方法
曲に ReplayGain のデータがあるかどうかは、Properties などで確認できます。
なお、 ReplayGain をかけたファイルは基本的に音量が小さくなります。このため、 ReplayGain をかけているファイルとかけていないファイルが混在している場合は音量のバランスが不安定になることがあります。 この場合、Preferences の Playback で、Without RG info のバーを 5 ~ 10 db くらい下げるとバランスがとれます。
(この画像では 12db 下がっています)
詳細な解説はこちら。
Converter は、音楽データを変換するツールです。 この Converter でファイルをエンコードすることができます。
v0.9.6 からインターフェースが変更されたので、以下のリンクから対応するバージョンの解説にジャンプしてください。
Converter を起動するには、曲を選択して右クリックし、Convert を選択します。
Convert の中には以下の項目があります。
自分の用途に合ったものを選んでください。太字にしたものがよく使われます。 よく分からなければ、一番上の "Convert to..." を選びましょう。
選択すると、Converter Setup というウインドウが開きます。
ウインドウ上部にあるプルダウンメニューからエンコード形式を選択します。
この中に目的のエンコード形式が無い場合は、以下の方法でプリセットを追加してください。
プリセットを追加する方法
設定が終わったら OK を押してください。
コマンドやエンコーダのパスなどを設定します。 コマンドについてよく分からない場合は、 Diskwriter 解説 ページ にコマンドの設定例がありますので、自分のエンコードしたい形式の項目を探して設定してください。エンコーダーを持っていなければ、Diskwriter 解説 ページに併記されているリンクから入手してください。 一番下の "Display Info(日本語: 表示情報)" のテキストの内容はエンコードには影響を及ぼさないので、自由に設定してください。
設定が終わったら OK を押してください。
これでプリセットが追加されます。
Preferences を閉じ、先ほどの Converter Setup のウインドウに戻りましょう。 プルダウンメニューから追加したプリセットが選択できるようになっています。
※ プリセットの追加はプルダウンメニュー右にある ... ボタンからでも設定できますが、ここで設定したプリセットは一時的にしか保存されませんので注意してください。
ここからは Converter Setup ウインドウの説明に戻ります。
"ReplayGain Processing(日本語: リプレイゲインの処理)" にチェックを入れると ReplayGain で音量を調整したファイルを出力します。変換後のファイルに ReplayGain のスキャンをかけると言う意味ではないので注意してください。(ReplayGain について知らない場合はそのままチェックを外した状態にしてください) "DSP Processing(日本語: DSPの処理)" にチェックを入れると DSP で加工してファイルを出力します。(DSP について知らない場合はそのままチェックを外した状態にしてください) 一番下の "ReplayGain-scan...(日本語: 出力ファイルを・・・)" にチェックを入れると出力したファイルを1アルバムとして ReplayGain のスキャンをします。(ReplayGain について知らない場合はそのままチェックを外した状態にしてください)
設定が完了したら OK を押します。
ここで foobar2000 同梱のプリセットを使ってエンコードしようとした場合、"Please locate "***.exe"" といったタイトルのウインドウが表示されることがあります。
これはエンコーダの場所を求めている画面なので、該当するエンコーダがあるフォルダを指定してください。 エンコーダを持っていない場合は以下のリンクからダウンロードしてください。
フォルダを指定し終わったら次の画面に進みます。
ファイルの変換先のフォルダを指定します(Convert to Same Directory を選んでいた場合はこの画面は表示されません)。
指定し OK を押すと変換が開始されます。無事変換できれば完了です。
Converter の詳しい解説はこちら。
Converter を起動するには、曲を選択して右クリックし、Convert をクリックします。
クリックすると、"Converter Setup" というウインドウが開きます。
Converter の設定をします。
出力形式の設定 出力形式は "Output format (日本語: 出力形式)" 欄のプルダウンメニューから選択できます。
この中に目的のエンコード形式が無い場合は、以下の方法でプリセットを追加してください。
プリセットを追加する方法
プルダウンメニューからエンコード形式を選びます。
設定が終わったら OK を押してください。
コマンドやエンコーダのパスなどを設定します。 コマンドについてよく分からない場合は、 Diskwriter 解説 ページ にコマンドの設定例がありますので、自分のエンコードしたい形式の項目を探して設定してください。エンコーダーを持っていなければ、Diskwriter 解説 ページに併記されているリンクから入手してください。 一番下の "Display Info(日本語: 表示情報)" のテキストの内容はエンコードには影響を及ぼさないので、自由に設定してください。
設定が終わったら OK を押してください。
これでプリセットが追加されます。
Preferences を閉じ、先ほどの Converter Setup のウインドウに戻りましょう。 プルダウンメニューから追加したプリセットが選択できるようになっています。
※ プリセットの追加はプルダウンメニュー右にある ... ボタンからでも設定できますが、ここで設定したプリセットは一時的にしか保存されませんので注意してください。
出力先の設定 出力先は "Output Path (日本語: 出力先)" 欄で設定できます。
次の3種類の中から設定できます。
同名のファイルがすでに存在していた場合の処理 "When file already exists (日本語: ファイルがすでに存在する場合)" 欄では、同名のファイルがすでに存在していた場合の処理方法を選択できます。
出力ファイルをトラックごとに分けるか、一つにまとめるかの設定 "Output files (日本語: 出力ファイル)" 欄で出力ファイルをトラックごとに分けるか、一つにまとめるかの設定を行えます。
これで基本的な設定は完了しました。 この他にも、 ReplayGain や DSP によって音を加工した状態で出力させたい場合は Processing タブで、変換し終わったときにレポートを表示させたり ReplayGain のスキャンを変換後のファイルに行いたい場合は Others タブで設定できます。
Converter Setup ウインドウ上部で、プリセットを保存することができます。今後も同じような変換を行う場合は保存しておくと便利です。
よかったら Converter Setup ウインドウの一番下にある OK ボタンを押すと変換が開始されます。
foobar2000 同梱のプリセットを使ってエンコードしようとした場合、ここで "Please locate "***.exe"" といったタイトルのウインドウが表示されることがあります。
これはエンコーダの場所を求めている画面なので、該当するエンコーダがあるフォルダを指定してください。 エンコーダを持っていない場合は以下のリンクからダウンロードしてください。
無事変換できれば完了です。
Converter の詳しい解説はこちら。
File Operations とは、パターンに沿ってファイルをリネーム、移動、コピーできるツールです。 タグを利用するツールなので、タグを書き込んだファイルでないとあまり意味がありません。 ツールを使用するには、曲を選択して右クリックし "File Operations" を選択します。
File Operations の中には4つの項目があります。
コピー、移動、リネームするには、それぞれ Copy to, Move to, Rename to を選んでください。 すると次のようなウインドウが開きます。
"Destination Folder(日本語: 出力先のディレクトリ)" を指定します(リネームの場合は設定する必要はありません)。 次に、パターンを設定します。 "File Name Pattern(日本語: ファイル名のパターン)" の右にある "...(日本語: 参照)" ボタンを押してください。次のようなウインドウが開きます。
左がサブフォルダ名、右がファイル名になります。ここでの設定はプレビューに反映されるのでそれを参考に選択してください。 出力先のディレクトリを指定していないか、処理前と処理後の状況が同じになるときは、プレビューには何も表示されません。 なお、nn はトラック番号、track artist はトラックごとのアーティスト(1アルバム内に複数のアーティストがいる場合に表示される*2)、d はディスク番号を表します。
次に "Options(日本語: オプション)" を設定しましょう。 "Move(Copy) Entire Source Folder Content" にチェックを入れると、フォルダ内にある曲ファイル以外のファイルも全て移動(コピー)します。アルバム画像やテキストファイルなども一緒に移動(コピー)したい場合に便利です。 "Remove Empty Source Folders(日本語: ファイル名のパターン)" にチェックを入れると、移動後に空になるフォルダを削除します。 この二つの設定もプレビューに反映されます。
File Operations の設定はプリセットに保存することができます。保存しておけば同じ操作を簡単に実行できます。 プリセットは右上の "Presets(日本語: プリセット)" から保存、読み込みすることができます。
プレビューを再度確認して、よかったら "Run(日本語: 実行)" を押してください。 これでファイルがリネーム、移動、コピーされます。
File operations の詳しい解説はこちら。
foobar2000 では ABX Comparator を使うことで ABX テスト を行うことができます。 ツールを使用するには、テストを行いたい曲を "2つ" 選択して右クリックし、"Utils > ABX Two Tracks" を選択します。
選択すると、ABX setup(日本語: ABXセットアップ)というタイトルのウインドウが開きます。
上のチェックボックスにチェックを入れると、ReplayGain の Track Gain を適用させた状態でテストをします。通常はチェックを入れないでください。 下のチェックボックスにチェックを入れると、現在使っている DSP を適用させた状態でテストをします。(DSP について知らない場合はそのままチェックを外した状態にしてください) "You need approximately..." という文章は、 TEMP フォルダのあるドライブに ○○ MB の空き容量が最低でも必要である、という意味です。上の画像の場合は 195 MB の空きを要求しています。
OK を押すとテスト画面が開きます。
(英語版)
(日本語化パッチ版)
A, B, X, Y を聞き比べて、X=A, Y=B だと思った場合は "X is A, Y is B(日本語: XはA、YはB)"ボタンを、Y=A, X=B だと思った場合は "Y is A, X is B(日本語: YはA、XはB)"ボタンを押してください。よかったら次に "Next trial(日本語: 次の試行へ)" ボタンを押してください。
"Score" は 正解数/試行回数 で表されます。その下の "Probability..." は、でたらめに答えた場合に偶然そのようなスコアが出る可能性を表します。 例えば、8 回中 7 回正解している場合 "Probability..." には 3.5 % と表示されますが、これはでたらめに回答して偶然 8 回中 7 回以上正解する確率は 3.5 % であるという意味です。つまりこのパーセントが低いほどそのテストは信頼性が高いということを表します。
ABX テストを終了するときに、結果を保存することができます。