解説 (v0.9.5)/チュートリアル/01. foobar2000 の機能紹介


foobar2000 はPeter Pawlowski氏によって開発された音楽プレーヤーです。デフォルトの状態では非常に軽量で、拡張性も高いのが特徴です。 ただし、基本的には英語で表記されている*1ことや、設定が少し難しいのが欠点です。 ここでは foobar2000 の機能を具体的に紹介します。

目次

コンポーネント(プラグイン)による機能の拡張

foobar2000 では、コンポーネント(プラグイン)を追加することによって機能を拡張することが出来ます。 コンポーネントの数は 100 以上あり、他のプレーヤーと比べてカスタマイズ性が非常に高くなっています。 コンポーネントのインストールも簡単で、基本的にはフォルダにコンポーネントファイルをコピーするだけでインストールできます。

様々な音楽ファイルを再生可能

以下のファイルがデフォルトの状態で再生できます。

さらに、コンポーネントを追加することによって以下のようなファイルも再生できるようになります。

なお、動画ファイルを再生することはできません。

様々なファイルにエンコード(converter)

converter を使うことで、コマンドラインによってファイルをエンコードできます。 コマンドを書く必要があるので設定は少し難しいですが、エンコーダーさえあればどんなファイル形式にもエンコードすることができます。 一部の形式*3ではコマンドを書かずに簡単に設定できます。

直感的なタグ編集(Properties)

Properties を使うことで、大量のファイルのタグを直感的に編集できます。 ファイル名やクリップボードなどから、タグを自動的に書き込むこともできます。

freedb からアルバムの情報を取得(freedb Tageer)

freedb Tagger を使うことで、freedb からアルバムのアーティスト名、タイトルなどの情報を簡単に取得し、タグに反映させることができます。 音楽CD以外のファイルでも freedb 情報を取得できます。ただし送信はできません。

ファイルをタグに沿ってリネーム、移動、コピー(File Operations)

File Operations を使うことで、ファイルを自分で設定したパターンに沿ってまとめてコピー、移動、リネームできます。

再生中の曲に対して様々な効果を与える(DSP Manager)

DSP という機能を使うことで、再生中の曲に対してチャンネル数の増減、無音区間の削除、クロスフェードなど、様々な効果を与えることができます。 DSP はコンポーネントをインストールすることによって追加することも出来ます。

データベース機能(Media Library)

Media Library を使うことで、 PC上にある曲をデータベース化することで、1000曲を超えるような曲も楽に読み込めるようになります。 また、このデータベース機能を利用することによって様々な便利な機能を使うこともできます。

曲データを改変せずにノーマライズ(ReplayGain

ReplayGain を使うことで、曲ファイルを解析し、タグに平均音量、ピーク音量、適正音量を書き込むことによって音量を一定化します。 従来のノーマライズのように曲データを改変することはありません。

Title Formatting(Tagz, TF)スクリプトによる柔軟な設定

Title Formatting(Tagz, TF)というスクリプトによって、柔軟なカスタマイズが可能に。


*1 日本語化パッチがありますが、日本語化されるのは主に設定画面のみです。仕様によりメインメニューやコンテキストメニューは日本語になりません。foobar2000 本体には winamp のようなダメ文字等の問題はありませんので、日本語化は必須ではありません。
*2 Matroska は不安定なのであまり推奨されていない模様。実際に、Matroska を再生するコンポーネントは使用不可にされている
*3 FLAC, MP3 VBR (LAME), MP4 (Nero), MusePack, Ogg Vorbis, WavPack

Last-modified: 2016-02-03 (水) 23:00:00