Replaygain つかいかた

Replaygainとは

音楽ファイルのコレクションが増えてくると当然様々な音量のファイルを再生することになるが、その時にいちいちボリュームを変更するのは非常に面倒。そこであらかじめ曲の音量を分析して、その情報を利用して音量を調節しようと考案された。

Replaygainで得られるメリット

他の手段(ノーマライズなど)に対するReplaygainのメリット

foobar2000のReplaygainの流れ

  1. ファイルをデコードして平均音量とピークを分析
  2. その情報をタグに保存*2
  3. デコード時にその情報を利用して音量を調節

Replaygain scannerの設定

rg_scanner.png

Replaygain analysis

right_click_rg.png

ここでReplaygain analysis(分析)を実行する。分析したいファイルを選択し、右クリックから Replaygain を選択する。

判定方法の変更は "Album grouping pattern" から。

演奏時の設定

preferences_rg.png

この設定は演奏時のほか、Replaygainを利用する他のコンポーネントにも影響する。設定はデフォルトで構わない。

Replaygain情報の実体

properties_rg.png

Propertiesダイアログ/Propertiesタブ - ReplayGain部分がReplaygain情報。Track Peak と Album Peak はピークレベルのフルボリュームに対する倍率。1.000000を超えている場合はクリップする場所があることを示している。Track Gain と Album Gain は基準音量との差。この差の分音量を調節してやれば基準音量(89dB)と同じ音量になる。

その他の情報

Replaygainの種類とソフトウェア

Replaygainのコンセプトを実現する方法として、音楽データに改変を加えるタイプのものと音楽データ自体には改変を加えずにタグ・メタデータを利用するタイプのものの二つがある。foobar2000は後者*3

音楽データに改変を加えるもの

音楽データ自体には改変を加えずにタグ・メタデータを利用するもの

タグ・メタデータを利用してReplaygainするソフトウェアは二つの役割に分けられる。foobar2000は両方の機能を持っている。

Replaygainスキャナ

foobar2000一択。コマンドラインから操作したい人だけVorbisGain.exe、Replaygain.exe、MetaFLAC.exeを使えばよい。LAME.exeとFLAC.exeはエンコードと同時にReplaygain情報を記録するタイプのアプリであるため、trackgain情報しか記録できない。

Replaygain対応プレイヤー・デコーダー

参考


*1 MediaCentor9を除く全てのアプリでは89dB。Replaygain本家では83dB
*2 v0.9ではReplayain情報をデータベースのみに保存することが不可能になった。
*3 MP3に関しては前者も可
*4 オプション
*5 エンコードと同時にタグにtrackgain情報を記録 (--replay-gainを指定する)
*6 エンコードと同時にLameタグにtrackgain情報を記録
*7 v0.992以降から対応
*8 ID3v2タグ、Apev2タグ
*9 DirectShowプラグイン経由
*10 winampのプラグインを使用できるソフトも含む
*11 Apev2タグ・ID3v2タグ・Lameタグ

Last-modified: 2016-07-03 (日) 17:56:48